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私がやっている、現代和服の店には 色々なお客様が訪れる。 元来 無愛想なオヤジであるから店頭には あまり顔を出さないようにしている、 女房殿に 「客が怖がる」 という理由でそう申し渡されているのである。 それでも、けっこう店のほうに呼び出しがかかる。 2階から下りていく、私はそういう時の事を「お座敷がかかった」といっているのだが けっこう何事だろうと緊張する。 そういう場合は、お客さんが居合いをしている人、とか、武道をしている人だとか、社長に興味を持った人だ、とか たいがいそんな事が多いのだが たまには作家さんという時もある。 自分で言うのもなんだが、変わった店の分 変わった客も多いのである。 ところがその変わった客に教えられる事は多い。 最近良く御贔屓にして頂いているお客様に 塗師の作家さんがいる。 その方に 肩身代わりの袴と陣羽織の注文を頂いた、肩身変りとは(片身)とも書くのだが 着物の背中心から左右に色や柄を変える事。 その先生に教えて頂いたのだが 正中線を意識する意味で,肩身代わりは元来武士が好んで着たと言う、そういえば NHKの大河ドラマで織田信長の役をしていた反町がよくこの肩身代わりを着ていた。 その時は大河ドラマと言へども、モダンな衣裳を着せるもんだと思っていた、さすが NHK やっぱりちゃんと時代考証をしている。
by samurai521
| 2007-06-07 19:45
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by samurai521 カテゴリ
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